ハロウィン~IFSS~ヴァンパイア/祭木言蝉~
●お題
・ 吸血鬼祭木言蝉
・ 甘々ヤンデレ
・ ヒロインは祭木のことが好き
・ 祭木もヒロインの事が好き
●ご注意や設定など
本SSはIF作品です。
ヒロインは村娘。
祭木は元人間の吸血鬼です。
二人は幼なじみ→恋人同士になっています。
エロ要素を含みます。
「言蝉、言蝉……」
甘ったるい声
甘ったるい香り
もう何時間もむせかえるほどに、やたらと華美な部屋に溢れている
「お願いだから、もう……」
ねえ、それは
一体、何の懇願ですか?
夜中、何度も何度も絶頂させられて辛いって事ですか?
それとも、またイきたいって事?
「ど、どっちですか?」
吃音症である俺は、細かいところまでいちいち言ったりしない
どうせ、うまく伝えられないし
「言蝉、もう、だ、出して」
ああ、そうそう
そういう言葉が聞きたいんです
やっぱり、俺を分かってくれるのは
幼なじみのあなただけだ
いつだって、どこか物足りない俺の
飢えを満たしてくれるんだ
夜明けにはまだ少し時間があるし
もっと、もっと、甘えてもいいですか
「どこに、ですか?
な、中が良いよって、おねだりしてるんですか?」
「ち、ちが……ん、ん」
「……安心してくれ
俺との子なんて、絶対にう、生まれたりしないから」
3年前のその日、俺は化け物になってしまった
村が化け物に襲われて、半分の人が死んだのだ
村長の息子だった俺は、皆を守りたくて外に出たのだが……
『それ』に噛まれてしまった
いっその事、命を全て絶ってくれれば良かったのに
相手は俺を、同じ化け物にしてしまったのだ
何の役に立たないまま、生き残ってしまった
……いや、正確には、ただ死んでいないだけ
心臓はもう何年も動いていないし、体温だってない
たまに暴力性が増し、無意味に誰かをいたぶって殺したいと思う
そのまま、食べてしまいたい
そんなものと交わったところで
新しい命など生まれやしない
だから
「なあ、い、いいだろ?……なあ?」
彼女に覆い被さったまま、肌を打つ音を強くする
弱いところを強く刺激され
彼女はもう、まともに判断なんて出来やしないだろう
「……分かったから
お、お願い、もう……」
ああ、優しいな
まだ、愛してるくれているんだね
あなたさえいれば
なあ、俺は、あなたさえいてくれるのなら
何にもいらないよ
もう村を守る事なんてできないし
意識だって時々途切れてしまうけど
村を、脅かすだけの存在になってしまったけれど
それでも、どうにか理性を保っていられるのは
あなたのおかげ
今、俺に好き勝手に抱かれ
それでも愛してくれるから
激しく抱いて、暴力性を発散してる
あなただけは傷つけたくない
ずっと側にいたい、誰にも渡したくない
あなたのためだけに、まだ、どうにか抗えているよ
だからどうか、いつまでも
せめて今日は、夜明けまでは付き合ってくれ
「好きです、好き……。あ、愛してる」
「分かってるよ、言蝉……」
ああ、違う、違うよ
俺が欲しかった言葉は、『私も好きだよ』だ
もっと俺しか見えないようにしなくちゃ
だから、もっともっと快楽をあげようね
子宮を何度も付いてあげよう
何度でも、何度でも、何度でも、いいだろう?
肌を打つ音が激しくなって、彼女が大きな声で泣く
そうそう、そうです
可愛い、可愛い
もっと、この時間を堪能したい
もっと、甘ったるくして
彼女の膣に力がこもる
あと少しで、絶頂するんだろう
でも俺は、まだまだ足りないんだ
だから
わざと、腰の動きを止め、耳たぶをくちゅくちゅと噛んだ
快楽に紛れ、数時間後には消えてしまうほどの
ほんの小さな傷跡を、あなたの耳に
あなたが俺のものだって、証明したいから
「あ……」
ああ、ごめんね
絶望してる、嬉しいなぁ
もう終わるって期待してたんだもんね
でも、もっともてあそばれてくれ、ごめんなさい
「お、俺が欲しいなら
あ、あなたも動いてください」
「……どうして?」
「今、あんまり楽しくないから
しがみついて、甘えて、くれ」
「言蝉の事、好きだよ」
そっと腕を回してくれる
暖かい、暖かい
あなたの体温だけは、伝わるんです
まだ人で、いられる気がする
「嘘、ついてませんか?
本当は俺に、同情してるだけなんでしょう?」
「さすがに、怒るよ」
「ごめんなさい。でも、不安だから
こんな化け物でも、永遠に愛してるって
何度でも証明してみせて、くれ」
「…………」
「やってください……、やれ、やれよ!
なあ、愛してるから、不安から解放させて」
物足りなくなった彼女がゆっくりと腰をふる
床に背をつけたままじゃ、まともに動けやしないのに
一生懸命に腰を振っている
なんて滑稽で、バカバカしくて、愛おしいんだ
やっぱりあなただけは離してなんてあげないよ
ずっと化け物の俺と
この屋敷で、永遠を過ごしておくれ
気がついていますか
俺と交わる度に、噛む度に、あなたも少しずつ、人でなくなっているんです
俺と同じ存在になっている
二人お揃いで化け物になったなら
きっと何にも、怖くなくなるから
それだけで、どうにか意識を保っていられるはずだから
耳をまた、ぐちゅぐちゅと舐め回し、そっと噛む
膣と同じ快楽らしいそれは、焦らすには最高の部位だ
先ほどより、動きは大きくなったけど
それでも、俺の動きには到底及んでいない
きっと、不満だけが蓄積されているだろう
ねえ、そろそろ
我慢の限界でしょう
もっと俺が欲しいと、言ってくれ
奥まで、舌を突っ込んで
あなたを犯す、深く、深く……
「げ、言蝉も動いて…」
ああ、素直だ
彼女は、とても素直になった
昔は、身分の差を気にして
なかなか自分の気持ちを言ってくれなかったけれど
俺が化け物になった今、そんなものは無価値だもんな
好き、好きだよ
あなたの願いであれば、いくらでも喜んで
だから、もっと言ってよ
望んでおくれ
再び腰を、激しく動かし始める
望まれた通りに、激しく、たたきつけるように、激しく、激しく
でも決して、痛くならないように
「あ、あ、もうダメ!」
「あなたが望んだ事でしょう?
今度こそ、達してもいいですよ」
「やっぱりさっきのはわざと……、あ、あ、あ~~っ!!!」
全身の力が一気に抜ける
荒い息のまま、だらしなく横たわった彼女に、優しく口づけをする
「今日も無理をさせて、ごめんなさい」
彼女の身体を、そっと抱き締めて
いたわるように何度もなでる
「………………」
「ば、化け物とのセックスは、き、気持ち良くなかったですか?」
「ずるいよ、言蝉。分かっているくせに」
「言ってください、どうだった?」
「…………気持ち、良かった」
笑顔になりそうなのを我慢しながら
今度は額にそっとキスを落とす
また、僕の望み通りの言葉を言ってくれましたね
愛してる
甘い甘い
恋人としての時間
永遠に続けば良いと願う、大好きな時間
なのに、もうすぐ夜明けを迎えてしまう
ああ、眠い、眠いな
急に眠くなってきてしまった
化け物である俺は、夜しか起きてられないんです
でも、ねえ、もう少し
もう少しだけ
愛してる、愛してる
永遠に愛してる、俺の恋人
「か、帰らないで
目が覚めてもそばに、い、いて……」
彼女は少し笑って、キスをしてくれる
それは、どっちの意味ですか?
側にいてくれるの?
ごめんなさい?どっち?
「今日は、帰るけど……。明日また、来るよ」
「……お、俺の言う事、き、聞いてくれないんですか?」
「ねえ、だってもうすぐ、あなたとずっと一緒になるんでしょ?
だから、今だけは皆にお別れをさせてほしいの」
「あ……。
知って……いて……」
ああ、眠い眠い
ねえ、怒ってないですか?
ちゃんと、説明をさせて
俺はただ、あなたさえそばにいてくれたら
何とか意識を保てるから……だから……
「私、愛しているよ」
――だからそんなに、不安にならないで
本当ですか?
約束ですからね
永遠に、愛してるから
ずっとそばにいて
幸せな気持ちになりながら
朝の眠りについた
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